多くの自治体で課題のひとつとなっている庁舎の老朽化。建設地や予算の確保が障壁となるなか、富山県の入善町では新しい役場が完成しました。新庁舎は、町民が使いやすいように行政サービスの窓口がワンフロアに集約、さらに町を流れる地下水を使った冷暖房システムも取り入れています。
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富山県入善町の新庁舎は鉄骨コンクリート造りの地上3階建て。延べ床面積はおよそ5572平方メートルで、総事業費は42億2000万円です。
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27日の開庁式では、職員およそ130人を前に笹島町長が「町民の役に立つ場、役場として町民の意見を聞き入れる努力をしてほしい」と訓示しました。
新庁舎最大の特長は、町民の利便性を最優先したワンフロアサービスで、1階には総合案内や相談窓口など町民向けの行政サービスを行う窓口を集約しました。
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課長と係長の席を通路側に配置することで、窓口を訪れた住民の困りごとにきめ細やかに対応できるとしています。
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また、新庁舎では町の地下水を使った冷暖房システムを取り入れたほか、非常用発電機を備え、災害対策拠点としての機能。
27日には、午前8時半の供用開始に合わせて、カップルが婚姻届の提出に訪れました。記念すべき新庁舎での婚姻届、第1号です。
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富山市在住の土田悠平さん:
「こちらの施工にも携わってまして自分の施工に携わった建物で一発目として出そうかなというのを2人で話してたんできょう(婚姻届を)出しに来ました」
入善町出身で神奈川県在住の柏原千滉さん:
「新しいきれいな庁舎で(婚姻届を)出すことができてうれしいです」
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新庁舎は旧庁舎の老朽化に伴い、北陸自動車道入善スマートインターチェンジに近い中央公園北側に移転新築されています。