円相場は1ドル=154円57〜58銭と、17日も歴史的な円安水準が続きました。経済界からは『為替介入』を求める声が上がっています。

両替所では、ドルを円に両替する人が急増しているといいます。

60代夫婦
「海外旅行に何度か行っていて、余ったドルを日本円に替えようと。今、円安だからね」

日本商工会議所 小林健会頭
「今の円安は非常に困る。他の国との協調介入を含めて考えてもらいたい」

経済界が警鐘を鳴らす“止まらない円安”。原料を輸入に頼る製造業などを中心に圧迫しています。

先月のマイナス金利の解除で円高に振れることが期待されていましたが、逆に円安が進む事態に。伝家の宝刀とも言われる、為替介入は今後あるのでしょうか。

野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英氏
「G20が終わり、早ければ今週末にも介入という可能性は出てくると思う。為替介入はすごく影響力があるわけではない。ただ、一昨年の為替介入でも時間稼ぎはできた。為替介入で円安を食い止めている間に米国側の状況が変わり、円高になった。なので時間稼ぎはできる。日本銀行の利上げという手段、そういった武器が新たに加わったので、両方組み合わせることによって、最強とは言わないがそれなりの影響力を持ってくるのでは。(1ドル)160円一歩手前ぐらいで歯止めをかけることは可能だろう」