24日、都内で行われた映画「ディア・ファミリー」(月川翔監督、6月14日公開)の家族決起会見では、俳優の大泉洋(51)が、昨年末の紅白歌合戦での“裏話”を明かした。
同作は、「ただ娘の命を救いたい」という一心で、知識や経験もない中、人工心臓・カテーテルの開発に挑む家族の姿を描いた物語。
同作にちなみ、自身が「頑張って乗り越えた壁」について問われた大泉は、「この間の紅白での歌手としての出演でしょうな」としみじみ。紅白常連の福山雅治から「緊張するから待っている間は(他のアーティストを)見ちゃいけない」とアドバイスされていたが、おととしの紅白では司会を務めていたため、「台本に有吉(弘行)さんから『我々の司会はどうですか?』って質問が入っていた」そう。
そのため、生放送をチェックすることにした結果、「直前はとんでもなく緊張してガクガク」になり、司会とのトークに入ると、「時間が押しちゃって、その質問がカットになったんです。有吉さんから聞かれないって話になって。俺はただただ緊張するために見た人になっちゃった」と納得のいかない表情で笑わせ、「死ぬほどの緊張の中で歌って、あれは乗り越えましたねぇ〜。これが紅白かと」と実感たっぷり。
歌唱後、腰が抜けた状態になったが、ステージ転換のためすぐに「はけてくださーい!どいてー!」と言われ、「去年まで司会をしていたヤツが、初出場になると全然扱いが違う…」とボヤいて、さらに笑いを誘っていた。
娘役の川栄李奈(29)は、現場でのエピソードとして、「大泉さんが『俺は紅白で歌うのが夢なんだ』と突然、語られていた」と告白。「その後、本当に紅白で歌ってらっしゃったので、言霊って大事なんだなと。強い気持ちを持って生きていくことで、夢に近づけるんだっていう人間的な部分でとても学びました」と言われた大泉は、「そんなこと言ったかな?恥ずかしい話ですね」と言いつつ、まんざらでもない表情を浮かべた。