6日、彩の国さいたま芸術劇場で行われた「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』」のゲネプロに登場した俳優の柿澤勇人(36)は、演出家の故・蜷川幸雄さんとの“思い出話”も披露した。
柿澤が初めて同劇場のステージに立ったのは、蜷川さんが演出を手掛けた舞台「海辺のカフカ」(2012年)だったという。当時を振り返り、「いわゆる有名な(蜷川さんの)“千本ノック”というのを受けまして、イヤな思い出しかないんですけど」とぶっちゃけると、一緒に取材を受けていた俳優・吉田鋼太郎(65)が思わず「イヤな思い出“しかない”まで言っちゃうとダメだろ。良い思い出もあるだろ」とツッコんだ。しかし、稽古はかなり過酷で、「何をやってもダメ出しを受け、へたくそ、帰れ、やめちまえ、才能無し、ブス…みたいな、ずっと罵詈(ばり)雑言を受けて、40度の熱が出た」と明かした。
今作についても、「ものすごく大変な役で、稽古はすごく過酷で、同じように高熱が出ました。ハムレットの事をずっと考えて、体も痛いし、心も壊れているし、満身創痍(そうい)で今いる」とかなり苦労したようで、「元気いっぱいでひょうひょうとやる役ではないんだなと改めて思いました」と自己分析していた。