2年前に東北新幹線が宮城県で脱線した事故で、国の運輸安全委員会は地震の強い揺れが原因との報告書をまとめました。

 車体が脱線しないよう鉄道事業者に車輪付近の装置などのさらなる研究開発を求めました。

 2022年、宮城県白石蔵王駅の2キロ手前で仙台行きで17両編成の東北新幹線のうち16両が脱線し、乗客6人が軽いけがをしました。

 今月28日に公表された運輸安全委員会の報告書によりますと、脱線は最大震度6強を観測した地震による上下左右の強い揺れが原因だったとしています。

 「地震による脱線を100%防ぐのは、現実的には難しい」としつつも、脱線防止装置がおおむね機能し、被害は最小限に抑えられたとしました。

 一方で、一部は機能せず、鉄道事業者に対してはさらなる研究開発を求めました。