地震で傾いた旅館がカメラの前で倒壊しました。

 大きな被害を受けた輪島朝市にも近い住宅街。骨組みがあらわになった建物からメキメキという音が聞こえてきます。

 撮影されたのは28日午後6時半ごろ。石川県輪島市で1月の地震で半壊状態だった旅館が倒壊する瞬間です。

撮影者
「(Q.メキメキいってから崩れるまですぐ?)すぐだった。崩れるような感じじゃなかった。ここ何回も通っていたし、すごいななめになっているわけじゃなかった。後ろが崩れていたらしくて」

 この倒壊でけが人はいなかったといいます。

 地震から来月1日で4カ月。しかし、今も崩れそうな建物が残ったままで、不安の声も上がっています。

近所の人
「今度から気を付けてないと…。ながめながめ歩かないと。こういう家、本当にいっぱいあるし、なんかあんまり変わっとらん。でも仕方ないしね、いっぱいあるし」

 輪島市では、危険性のある69棟がすでに「緊急解体」されています。

 一方で、公費で解体される「全壊」「半壊」の建物は2353棟分の申請が出されていますが、着工の見通しは立っていません。