自民党の派閥の政治資金を巡る事件で、世耕弘成前参院幹事長が不起訴になったのは不当だとして刑事告発した大学教授が検察審査会に審査を申し立てる書類を送付しました。

 自民党の派閥の政治資金を巡っては、世耕前参院幹事長や当時の会計責任者らが安倍派からのキックバックについて、収支報告書に嘘の記入をした政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されていました。

 東京地検特捜部は2日に世耕前参院幹事長らを不起訴処分としましたが、刑事告発した大学教授が処分は不当だとして、検察審査会に審査を申し立てる書類を送付したことを明らかにしました。

 検察審査会は検察の不起訴処分が妥当かを判断する機関で、審査の結果、「起訴相当」や「不起訴不当」の議決が出ると検察による再捜査が行われることになります。