能登半島地震の爪痕が大きく残る富山県高岡市で、「伏木曳山祭」が行われ街は久しぶりに活気づきました。

 「伏木曳山祭」は、港町の海の安全を願って江戸時代から続く祭りで、「けんか山」とも呼ばれています。

 伏木地区は能登半島地震による液状化で陥没した道路なども多く、重さ8トンの山車の巡行は開催が危ぶまれましたが、規模を4分の1に縮小して、開催にこぎつけました。

地元の人
「こういう大変な時に地域一丸となってそれ(震災)を飛び越すようにして、こうやって頑張ってやってくれると非常に良いことだと思いますよ」

 地震の爪跡が残る街を進む山車を、住民らは復興の願いを込めて見守ります。

 そして夜になると、いよいよ祭りの見どころである「かっちゃ」が始まります。

 花飾りを付けていた山車は、およそ360個の提灯を付けた提灯山車に様変わりし、激しくぶつかり合います。

 「かっちゃ」は無観客での開催となりましたが、地域に元気を届けられたと、祭りの関係者は話しています。