栃木県那須町で焼けた2人の遺体が見つかった事件で、死因は2人とも首を絞められたことによる窒息死だったことが分かりました。

■「他店舗と少しもめるようなことはあった」

出頭した20代男性
男性(20代)
「自分が那須での事件に関係しているかも」
発見された2遺体 1人は宝島龍太郎さん

 20代の男性が17日、都内の警察署に出頭し、警察が任意で事情を聴いていたことが分かりました。「那須での事件」とは、16日に那須町で起きた残忍な死体遺棄事件のことです。

 焼かれた2人の遺体。1人は、東京・台東区に本籍がある宝島龍太郎さん(55)。もう1人は、40代から60代とみられる女性です。身元はまだ分かっていません。焼かれた遺体は、手を縛られ、顔には粘着テープが巻かれていました。

新事実が明らかに

 17日、司法解剖で新たな事実が明らかになりました。2人の死因が首を圧迫されたことによる窒息死だったことが分かりました。女性は、頭蓋骨を骨折していました。

「半分以上が宝島さんの店」

 亡くなった宝島さんは、焼き肉店や居酒屋を手広く運営する経営者でした。宝島さんが店を展開していた東京・上野で、その数は少なくとも14店舗に上ります。周囲では、こんな話も聞かれました。

飲食店の元従業員
「(一角の)半分以上が宝島さんの店。業者さんが“宝島ロード”って」
上野で14店舗を展開

 上野の一角のほとんどを宝島さんが経営する店が占めていたことから、“宝島ロード”と呼ばれていたといいます。

近くの店の従業員
「コロナが始まって(今から)3年ぐらい前ですかね。(宝島さんの店が)一気に増えだして。居抜きがあって、お店がなくなったらすぐ入るみたいな感じ」
宝島ロード 他店と少しもめることも

 経営に力を入れていた宝島さんについて、宝島さんを知る人からは「上野駅周辺の店をすべて自身の経営にしたいような意向を持っていて、他店舗と少しもめるようなことはあった」という声も聞かれました。  

 ただ、常連客からは、次のような声が聞かれました。

常連客
「(最近見たのは)1週間か2週間ぐらい前。優しそうな人でした」


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