■高齢者向け住宅施設として再活用

高齢者施設への転用

 廃墟ホテルが増え続けるなか、新たな活用策も。川のほとりに立つ建物は、一見すると旅館のように見えますが、看板には「有料老人ホーム」という文字が掲げられています。

ケアホテル松の家 青木隆将施設長
「この旅館が廃業されて、弊社のほうがこの旅館を買い取って、高齢者さんに温泉に浸かってもらって元気になってもらおうと」
高齢者施設への再利用

 埼玉で福祉施設を運営する会社が廃業した旅館を買い取り、住宅型の高齢者施設に活用したのです。

青木施設長
「(Q.こちらフロントって書いてあります。これもそのまま?)そのままです。使わせていただいています」

 館内には、旅館の面影が残されていました。

青木施設長
「かけ流しの温泉になります。こちらの方の手すりをつけたり、ひじ掛けがあるシャワーチェアを使っています」

 温泉はそのまま残しつつ、バリアフリーに改装されています。

青木施設長
「高齢者さんは温泉が好きなので、県外の方も沢山の方が問い合わせをして、半分は県外の人が入居されている。足が痛かったり、ひざが痛かったり、腰が痛かったりして。ここに来て良くなったとか、介護度が下がったとか。そういうようなことがかなりあります」