総務省が発表した労働力調査によりますと、2月の完全失業率は2.6%で、前の月から0.2ポイント上昇しました。7カ月ぶりの上昇です。

 完全失業者の数は前の年の同じ月に比べて3万人増えて、177万人でした。

 転職活動など「自発的」に離職した人やそれまで仕事をしておらず、新たに仕事を探している人が前の月に比べて2万人ずつ増えました。

 一方、倒産やリストラなど「勤め先や事業の都合」で離職した人は3万人減りました。

 また、就業者数は6728万人で、前の年の同じ月と比べて61万人増え、19カ月連続の増加となり、仕事がなく求職活動もしていない非労働力人口は前の年の同じ月と比べて81万人減って24カ月連続の減少となっています。

 非労働力人口が減る一方、完全失業者と就業者数の両方が増えていることから、総務省は「仕事をしていなかったり探していなかった人が労働市場に流れている可能性がある」と分析しています。