岸田総理大臣は父親の健康状態の悪化を考慮し、来日を急きょ取りやめたサウジアラビアのムハンマド皇太子とオンラインで会談し、関係の強化で一致しました。

 会談の冒頭、岸田総理は「サルマン国王陛下の早期の回復を心から祈念している」と伝えました。

 ムハンマド皇太子は直前で訪問を延期せざるを得なくなったことへの日本側の理解に感謝し、早期の訪日が実現するように調整していきたいと述べました。

 会談では、日本とサウジアラビアの包括的な関係強化を図るための協議会を設置することで一致しました。

 また、岸田総理からはさらなる原油の増産を求めるとともに原油市場の安定化に向けた取り組みを期待しました。

 そのうえで、脱炭素に向けたクリーンエネルギー分野での連携に加え、自由貿易協定の締結交渉を進めることなども確認しました。

 さらに、ガザを巡る情勢についても意見交換し、中東地域の平和と安定に向けて連携していくことを確認しました。

画像:内閣広報室提供