UAE(アラブ首長国連邦)では記録的な大雨に見舞われ、観測史上、最大の降水量を記録しました。ドバイ国際空港の駐機場が冠水して航空便が欠航するなど、影響が出ています。

 水しぶきを上げながら移動する旅客機。ドバイ国際空港はまるで湖のようになっています。

 CNNなどによりますと、UAEでは記録的な大雨となり、16日の降水量は観測を始めた1949年以降、最大だったということです。

 一部の地域では24時間以内に250ミリ以上の降水量を記録しました。

 これはドバイの年間降水量の2倍以上に相当します。

 UAEの北部の町では洪水によって車が流され、70歳の男性が死亡しました。

 ドバイ中心部では道路が冠水し、車が立ち往生しました。

 ドバイ国際空港の駐機場も冠水し、航空便のキャンセルや遅延が発生しました。

 ドバイ国際空港の広報担当者は「前例のない天候」により発生した洪水で「旅客が空港に辿り着くのも空港から外に出るのも難しい」と述べ、「絶対に必要な場合を除き空港には来ないよう」呼び掛けました。

 エミレーツ航空はチェックイン手続きを一時停止するなど、空港では混乱が続きました。

 また、隣国のオマーンでは大雨による鉄砲水で子どもを含む少なくとも18人が死亡しました。