イスラエルのネタニヤフ首相がICC=国際刑事裁判所の逮捕状の発行を防ぐようアメリカのバイデン大統領に助けを求めたと報じられました。

 アメリカのニュースサイト「アクシオス」は29日、イスラエル当局者の話として、ネタニヤフ首相が28日の電話首脳会談でバイデン大統領に、ICCが自身を含む政権や軍の幹部に逮捕状を出す可能性があるとして発行を防ぐよう助けを求めたと報じました。

 複数のアメリカメディアによりますと、イスラエルの当局者はICCがネタニヤフ首相やガラント国防相、ハレビ参謀総長らに逮捕状を発行することを懸念しているということです。

 一方、ガザ地区の2つの病院でおよそ400人の遺体が見つかったことを巡って、ロイター通信は、ICCの検察官が調査のため現地の医療関係者に事情を聴いていると報じました。

 病院周辺での出来事が戦争犯罪や大量虐殺などとしてICCが捜査する可能性があると関係者が述べたということです。