深刻な人道危機が続くパレスチナのガザ地区で、アメリカが海岸沖に設置した浮き桟橋から支援物資の搬入が始まりました。

 ロイター通信によりますと17日、ガザの海岸沖に設置された仮設の浮き桟橋から支援物資がガザ地区に運び込まれました。

 イスラエル軍が攻勢を強め、陸路を通じた支援物資の搬入が滞るなか、この浮き桟橋はアメリカが設置したものです。

 しかし、ハマス側はこれで人道危機は解消されないと指摘し「醜いイメージを改善しようとしている」とアメリカ政府を批判しています。

 国連は陸路を使った支援物資の搬入を拡大するよう求めています。

 一方、国連パレスチナ難民救済事業機関はガザ南部のラファから63万人以上が避難を強いられたとしています。