山梨県早川町内のリニアの工事の土の仮置き場から環境基準を上回る重金属のセレンが検出されたことを受け、県は17日、周辺の水質調査を行いました。

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県による水質調査が行われたのは、早川町塩島地区にあるリニア中央新幹線の掘削工事で出た土を保管する仮置き場周辺の川と地下水あわせて10か所です。

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調査は仮置き場の地下水から国の環境基準の1.4倍となる重金属のセレンが検出されたことを受け実施されました。

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セレンは水や土壌など自然界に広く分布し、人が慢性的に過剰摂取すると脱毛や下痢などの症状が出る恐れがあります。

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17日は県の職員が川の水をくみ上げて透明度などを確認し、サンプルを分析してセレンの濃度を調べることにしています。

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県 大気水質保全課 和田政一課長補佐:
「県としても住民の安全安心のために取り組んで行きたい」

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セレンの濃度の調査は県の衛生環境研究所が行い、県は結果がわかり次第、速やかに公表するとしています。

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一方、17日はJR東海の社長会見が行われました。

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工事の着工を認めない静岡県の川勝平太知事が辞職してから初の会見で、丹羽俊介社長は川勝知事の辞職については「コメントする立場にない」としました。

そしてリニアの開業については次のように述べました。

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JR東海 丹羽俊介社長:
「静岡工区の一日も早い着手に向けて地域の理解と協力が得られるよう、引き続き双方向のコミュニケーションを大切にしながら真摯に取り組んでいきたい」