スターバックスが、コーヒーとエキストラバージン オリーブオイルを組み合わせた革新的な商品「スターバックス オリアート(TM)」を、2種類のメニューで展開。「オリアート」は、これまで「スターバックス リザーブ(R) ロースタリー 東京」と、全国の約60店舗のみで販売していたが、2024年3月27日より、全国のレギュラーストア約500店舗で新ビバレッジとして販売。

「オリアート」は、スターバックス創業者で名誉会長のハワード・シュルツさんと、イタリア・シチリア島のオリーブ農園の家族との出会いがきっかけとなって誕生した。その農園の家族は、毎日スプーン1杯のエキストラバージン オリーブオイルを摂ることで心に喜びを与えるという伝統を、何世代にもわたって受け継いできたそうで、それを知ったハワード氏は、この伝統とコーヒーを組み合わせることを考え付いたという。

販売を開始するのは、「オリアート ゴールデンフォーム(TM) コールド ブリュー」(アイス/Short〜 イートイン620円)と、「オリアート オーツミルク ラテ」(ホット/Short〜 イートイン561円)。いずれの商品にも、イタリア パルタナ社のエキストラバージン オリーブオイルをプラス。前者には、オリーブオイルとムースフォームで作るベルベットのような口当たりのゴールデンフォームが乗っている。

実際に商品を手に取り、ほんのり緑がかったフォームに近づいてみると、ナッツのようなバナナのようなフレッシュな香りが。食感は“フワとろ”で、ちょっぴりオリーブオイルの苦味も感じられた。そして、バニラフレーバーシロップで、フワッとした甘みも表現。フォームが、その下にあるコールドブリューコーヒーに少しずつ溶け出してきて、飲み進めていくうちにラテのような味わいに変化していった。個人的には、オリーブオイルを積極的に摂りたいと考えているので、ヘルシーさとクセになるおいしさを実現しているこのビバレッジは毎日のチョイスに加えたいと思った。

一方の「オリアート オーツミルク ラテ」は、オリーブの香りとオーツの風味、そしてエスプレッソがまろやかに調和したラテだ。同社広報担当者は「オリーブオイルとパンの味はマッチするので、この組み合わせも親和性が高いと考えました」とコメント。ナッツを噛み締めたときのような自然な甘さと、マイルドな飲み口は、ホッとひと息つきたいときにぴったりだと思えた。

取材・文=平井あゆみ