2022年の末から2023年にかけて、AI業界はChatGPTを筆頭に凄まじい勢いで発展を遂げました。一方で、新技術が次々と開発され、使い方を覚えたと思ったときには陳腐化がはじまる状況に、AIのユーザーたちは疲弊しはじめています。

もうお手上げだ。技術の開発のスピードについていけない。

とはいえ、AI開発を諦めるわけにもいきません。すでにグローバル資本主義のなかにいる私たちは、開発を諦めたとたん、誰かがつくったプラットフォームのなかで搾取され続けるしかなくなります。

では、どうしたらいいのか。

注目すべき事柄が「データセット」です。ご存知の通り、AIはデータを「食って」駆動しているため、与えるデータによってアウトプットは大きく異なります。つまり、データセットはAIの性能を決定づけるもの。しかしながら、それが深く議論された機会はさほど多くはないのではないでしょうか。

コンピュータは特に、定量的に処理されたデータを使うことを得意としており、人文系の知識や調査報告などの定性的なデータはまだあまり上手に活用できているとはいえません。

もし「数」に表われないデータを活用することができれば? AIはこれまで以上に大きな進化を遂げるかもしれないのです。データセットを考えることは、この領域へアプローチすることにつながります。

定量的でないものをどのようにデータとして扱うことができるのでしょうか?

今回のイベントでは、この課題を国立情報学研究所・名誉教授の高野明彦氏とAI研究家の清水亮氏とともに考えていきます。テクノロジーを使った次の一手をお探しの方には、絶対に見逃せないイベント。ぜひご参加ください。

■イベント詳細

開催日時 2023年6月26日(月)16時〜
出演   高野明彦、清水亮(聞き手:竹田茂(Modern Times発行人))
参加方法 ZOOM接続(オンラインのみ)
費用   無料
参加方法 こちらのフォーム(https://forms.gle/aPFjJRH1TuZersTAA)よりお申し込みください
(締切:2023年6月26日(月)15時。お申し込みいただいた方には1週間の見逃し配信を行います)

■登壇者プロフィール

高野明彦(たかの・あきひこ)
1980年東京大学理学部数学科卒。博士(理学)。日立製作所・基礎研究所での勤務を経て2001年より国立情報学研究所教授。NPO連想出版理事長。WebcatPlus、新書マップ、想−IMAGINE、文化遺産オンライン、TIMEMAPなど様々な情報提供サービスを展開。福岡市科学館や石川県立図書館など、数多くの公共施設でのデジタルアーカイブ活用にも関わっている。
清水亮(しみず・りょう)
AI研究家。新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。