山口市の中心商店街の書店が、75年の歴史に、4月30日に幕を下ろしました。馴染みの客や従業員のOBなど、閉店を惜しむ人たちの姿がありました。

山口市中心商店街にある「文栄堂本店」は、4月30日が最後の営業です。1949年に創業し、75年もの間、地元の人に愛されてきました。しかし、電子書籍の普及やネット通販の拡大で売り上げは落ち込み、やむなく閉店を決めたということです。

お店の前では記念撮影をする3人組が。お店が最も繁盛していた1970年代から80年代に一緒に働いていたそうで、閉店の日に久しぶりに集まりました。

【約50年勤務の従業員】

本当に、ここに高校生が自転車を停めて本を読みに来ることが今頃はないから…。時代は変わったんだと思います。

【約60年勤務の従業員OB】

いろんなところで地元の本屋が辞めているんですよね。廃業している。まさかうちがなるとは思っていなかったんですけど、時代の変化とともに全国的に姿を消していく。

「文栄堂本店」は、4月30日午後7時に最後の営業を終えました。