3年前に閉館した山口市湯田温泉の保養施設「翠山荘」の今後が明らかになりました。

いまの建物は解体され、新たに宿泊者以外も立ち寄れる旅館が建設される予定です。

=yab記者=

「山口市の湯田温泉です。こちらの大通りから1本奥に入ったあちらが

翠山荘だった建物です。いまも建物はそのまま残されています」

1964年に開館した「翠山荘」は、県の保養施設として

半世紀以上営業してきましたが、業績不振を理由に2021年に閉館しました。

県は当初、建物を残したままの活用を見込んで、

国や山口市に意向調査を行いましたが、行政の活用希望はなく、

民間への売却を決めました。

公募の結果、「賑わい波及型温泉旅館」の計画を提案した、

周南市の不動産開発会社「バン企画」と

東京の旅館運営会社「女将塾」の連合体が、売却の優先交渉権者に選ばれました。

計画では、建物を解体し、低層の旅館を建設。

宿泊者以外も利用できるカフェやレストランを設けるということです。

県は選定理由について、

「湯田温泉の歴史や文化を生かして、魅力の創出につながる提案内容だった」とし、

今月中に正式に契約を結ぶ予定です。