県小売酒販組合連合会と県酒類卸協議会は26日、6月1、2日に山形市で開かれる日本一美酒県山形フェアを盛り上げようと、フェア提供酒の予約注文キャンペーンを始めると発表した。県産の日本酒39銘柄、ワイン12銘柄の中から注文でき、県内酒販店で5月17日まで予約を受け付け、客には6月5日以降に引き渡す。

 県内全域で酒の注文を受け付けることで、フェアに来場できない県民にも参加意識を持ってもらい、県産酒の魅力を広く伝えることを目的にする。フェア来場者もキャンペーンを利用すれば、手ぶらで帰ることができる。

 用意したのは各蔵元お薦めの日本酒やワイン。日本酒は純米酒や純米吟醸酒、純米大吟醸酒など300ミリリットル瓶や500ミリリットル瓶、4合瓶(720ミリリットル)で、価格が1本当たり1100〜5830円。ワインは赤や白、ロゼ、オレンジなどの350ミリリットル瓶や500ミリリットル瓶、750ミリリットル瓶が同1100〜3432円。

 キャンペーン日本酒には、酒田酒造(酒田市)和田酒造(河北町)東の麓酒造(南陽市)がフェアのために醸造した特別限定酒もある。3蔵は県統一ブランドの純米大吟醸酒「山形讃香(さんが)」を昨年醸造した。3蔵の酒は一足先に県内飲食店で提供しており、提供店は県酒造組合のウェブサイトで確認できる。

 特典として購入合計額2千円ごとに美酒県おちょこ1個をプレゼントする。両会は「県産酒の魅力を広め酒類業界の振興に貢献したい」としている。問い合わせは山形県酒類卸営業部0237(84)2525。

日本酒飲み比べ・県アンテナショップ

 東京・銀座の県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」が30日で15周年を迎えるのに合わせ、26日からキャンペーンが始まった。「第3回日本一美酒県 山形フェア」をPRする県産酒の飲み比べなどが行われている。5月6日まで。

 県産酒3種類を、おつまみ付きで飲み比べられるコーナーは27日まで先着100人(500円)で開設。初日は味わいを確かめながら買い求める姿が見られた。特産品販売コーナーにはタラノメやコシアブラなど旬の山菜を豊富にそろえた。レストランでは山菜のペペロンチーノを提供する。期間中、2千円以上利用した人に県産サクランボ(1キロ)などをプレゼントする抽選会も行っている。

 同プラザの来店者数は60万人超で推移してきたが、新型コロナウイルスの影響で一時減少し、2022年度は54万人まで回復した。