西川町が月山湖カヌースプリント競技場に整備する多機能型カヌー観光拠点「月山カヌーセンター(仮称)」の安全祈願祭が27日、現地で行われた。100艇を収納する艇庫のほか、シャワールームやトイレ、コワーキングスペースなどを備える予定で、全国大会規模の誘致や交流人口の拡大を図る。2025年3月の完成を目指す。

 カヌーセンターは鉄骨2階建てで、延べ床面積は約1564平方メートル。敷地面積は約2万8千平方メートル。財源は国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用した。総工費は外構を含め約6億7千万円を見込む。

 祈願祭には関係者約20人が出席した。神事の後、菅野大志町長が「千メートルコースがある競技場だが、これまで安全面の環境が不十分で、大きな大会が誘致できなかった。センターができればこの問題が解決する」とあいさつした。