バスケットボールの全国アマチュア強豪チームによるトップリーグ「SBL―SB1」が、15日に東京のアリーナ立川立飛で開幕する。日本社会人バスケットボール連盟が今季から新設したリーグに、本県の男子・山形クベーラ、女子・山形銀行ライヤーズが参戦する。同じ都道府県から男女共に参入するのは本県を含め3都県。両チームはアマ最高峰の戦いに向け、調整を進めている。

 男子6地域、女子2地域に分かれていたリーグを、技術向上などを目的に改編した。全国トップリーグSB1を新設し、旧地域リーグはSB2とした。SB1は男子8チーム、女子6チームが2回戦総当たりで戦う。昨年3月の高松宮記念杯全日本社会人チャンピオンシップの結果とチームの財政状況などを基に参戦するチームを選出。同大会で山形クベーラは8強、山形銀行ライヤーズは優勝し、ともに選ばれた。

 ライヤーズは国民体育大会(現国民スポーツ大会)で上位の常連チーム。スピードを生かしたプレースタイルを強みにする。守備面では、主将の藤原穂香らガード陣が高い位置からプレッシャーをかける。藤原は「全国上位同士の争いで毎試合が決勝のようになる」と気を引き締める。木林稚栄ヘッドコーチは、地域リーグなどで長年対戦し、SB1に参戦する秋田銀行を意識し、「戦い方が似ている。速さでは負けたくない」と語る。

 クベーラは渋谷建設をはじめ県内企業の社員で構成する。実業団が参入チームに名を連ねる中、男女を通じて唯一のクラブチームだ。身長205センチのセンター、ダンテ・スレマニィやシュート力の高い主将のフォワード畑伸秀、ガード香取昇汰が攻撃の軸になる。畑は「挑戦者として一戦一戦を戦う。クラブチームでもここまで高いレベルでやれることを証明したい」と意欲を示す。

 ライヤーズは15日にミツウロコ(東京)と対戦する。クベーラの初戦は22日で、富士通(神奈川)と顔を合わせる。本県チームのホーム戦は10月19、20の両日、天童市スポーツセンターで行われる。