登山と温泉 。それは 日本の最高のアクティビティプラン のひとつ。それを日本屈指の温泉地で楽しんでみませんか?

大分県の原風景の中にそびえる 由布岳 、そして豊富な湯量を誇る 湯布院温泉 。そんな湯布院をまるごと楽しめる1日モデルコースをご紹介します!

由布岳のイロハ

【由布院駅前から望む由布岳】

Photo by photo AC

どこにあるの?

由布岳 は大分県由布市湯布院町川上にあり、湯布院の背後にそびえています。山体は 阿蘇くじゅう国立公園 に含まれ、公園内の北端に位置しています。

どんな山?

標高は 1,583m で活火山。 東西の双耳峰 が特徴です。独立峰であり、その美しい容姿から 「豊後富士」 とも呼ばれています。

どんな魅力があるの?

由布岳は 日本二百名山 に選ばれていますが、深田久弥が日本百名山に選出しなかったことを後悔したとも言われているほどの魅力的な山です。 美しい山容 はもとより、湯布院や別府からの アクセスの良さ 四季折々の植物 、山頂付近の スリルある岩場 山頂からの雄大な景色 など、1年を通して登山客で賑わっています。

四季折々の姿

初春は 野焼き が行われ一面真っ黒に。そして5月下旬〜6月中旬は、 ミヤマキリシマ が満開になり山肌がピンクに彩られます。特に東峰・西峰の斜面、マタエ(双耳峰の分岐)の群落は見ごたえあり。

【由布岳に咲くミヤマキリシマと眼下に広がる湯布院温泉】

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春に野焼きの行われた山麓は 一面若草色の美しい草原 になります。

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中腹の 鮮やかな紅葉 、山麓の 黄金に輝くススキ が美しい。

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11月頃から由布岳は 霧氷 に覆われます。木々が真っ白にお化粧した幻想的な風景に思わず心を奪われてしまいます。※冬期由布岳登山には冬山登山技術が必要です。ビギナーの方にはおすすめしません。

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https://yufu-tic.jp/shiori/471/

由布岳登山

さあ、 1日湯布院満喫コース スタートです!午前中は由布岳登山、午後は湯布院温泉を楽しみます。

Photo by 地理院地図
  • コース:正面登山口→合野越→マタエ→東峰→正面登山口
  • コースタイム:登り2時間20分/下り1時間40分
  • 標高差:約800m
  • 注意点:東峰往復コースは危険箇所はありませんが標高差があるので 体力が必要 です

8:00 正面登山口〜

由布岳は3つの登山口(正面登山口・西登山口・東登山口)がありますが、特におすすめなのは、駐車場(有料)がありバスも通っている 正面登山口 です。

登山口から草原を歩き、しばらくすると広葉樹林帯になります。牧歌的な気持ちいい散策路を進むと約40分ほどで合野越(ごうやごし)と呼ばれる三叉路に到着します。

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〈正面登山口へのアクセス〉

大分自動車道「別府IC」から約30分/「湯布院IC」から約20分

公共交通機関

  • JR九州日豊本線「別府駅」より:亀の井バスで「由布登山口」まで約40分

  • JR九州久大本線「由布院駅」より:亀の井バスで「由布登山口」まで約15分

https://kamenoibus.com/

8:40 合野越〜

ここからは樹林帯の中のジクザク登りです。だんだん草原状になり展望が良くなるので、遠くの景色や見下ろす湯布院盆地の街並みを楽しみながら登りましょう。

10:00 マタエ〜

マタエは双耳峰の分岐点です。左に進むと主峰の西峰、右に進むと東峰です。ピークを踏みたいので主峰に行きたいところですが、実は西峰は岩場のトラバースなどの危険個所やクサリ場がありビギナーには危険。東峰を往復しましょう。

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10:20 由布岳東峰!

東峰からは東に鶴見岳、その先に別府湾を遠望できます。またくじゅう連山、阿蘇山、祖母山などの名峰、そしてお天気が良ければ大分福岡県境の英彦山、長崎県の雲仙岳まで望むことができます。

Photo by photo AC

10:50 下山開始〜

東峰山頂で30分ほどゆっくりした後、同じ道を下山します。東峰からマタエに下る道は慎重に。

12:30 下山完了!正面登山口

お疲れ様でした。ほどよい疲れと汗を全身に感じているのではないでしょうか。さあ午後は湯布院温泉です!

湯布院温泉とは

どこにあるの?

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  • 住所:大分県由布市湯布院町川上
  • 最寄り駅:JR九州久大本線由布院駅
  • 駅からの距離:直線距離で約400m

由布岳正面登山口から湯布院温泉へのアクセス

  • 車:由布院駅まで約10分
  • バス:亀の井バスで「由布院駅前バスセンター」まで約10分
  • 徒歩:由布院駅まで約7km(徒歩約1時間45分)

※バスの本数は1時間に1〜2本なので、バスの時刻に合わせて登山計画を立てましょう。

由布院と湯布院

「ゆふいん」の漢字表記は 「湯布院」「由布院」 があります。元々の表記は「由布院」ですが、昭和の大合併で町名が「湯布院町」となり、その後の平成の大合併で湯布院町を含む3町が合併し「由布市」となりました。現在、温泉地の地名は「由布市湯布院町」です。

温泉を指すときは正しくは「由布院温泉」ですが、地図などで「湯布院温泉」と表記されることも多く、どちらも間違いではなく共に使用されています。

【湯布院盆地】

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湯布院温泉の魅力

温泉湧出量

湯布院温泉は別府温泉に次いで 全国2位の温泉湧出量 (852本)を誇ります。

泉質

  • 単純温泉・アルカリ性単純温泉

クセのないお湯で万人向けです。湯疲れしにくいため長期逗留向きで、由布岳を眺めながらのゆったりとした入浴がおすすめ。嬉しい美肌効果もあります。

日本の原風景

湯布院盆地、田園風景など 日本の原風景 が楽しめるのも人気の理由。

【朝霧の金鱗湖】

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湯の坪通り

「東の軽井沢、西の湯布院」 と言われる湯布院温泉。湯の坪通りには可愛い雑貨屋さんやおしゃれなレストランが並びます。

【湯の坪通りの辻馬車】

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https://www.yufuin.gr.jp/

おすすめの湯布院温泉 14選

山のホテル夢想園

5000坪もの広大な敷地の中にある開放感抜群の6種類の立ち寄り湯。温泉に入りながら眺める由布岳は格別です。

https://www.musouen.co.jp/

ゆふいん束ノ間

由布岳を望む露天風呂&とろみのある良質な源泉かけ流しで全身すべすべリフレッシュ。

https://tsukanoma.club/

由布院いよとみ

露天風呂と檜の内湯を貸し切りで利用できる贅沢な温泉。

https://www.iyotomi.jp/

ゆふいん山水館

自然に囲まれた開放感のある空間で、雄大な由布岳を眺めながら至福のバスタイムを。

https://www.sansuikan.co.jp/

湯布院ほてい屋

広々とした露天風呂。やさしいお湯で体も心も芯から温まります。

https://www.hoteiya-yado.jp/

御宿ぬるかわ温泉

金鱗湖のそばにある人気の立ち寄り湯。温質の良さが人気です。

https://hpdsp.jp/nurukawa/

杜の湯ゆふいん泰葉

珍しいコバルトブルーの「青湯」が楽しめる温泉。お湯は柔らかでとろーり。貸し切りもあります。

  • 住所:由布市湯布院町川上1270-48
  • 電話:0977-85-2226
  • 入浴料:貸切露天風呂2,300円〜、内湯大人900円・小学生500円

ゆふいん七色の風

由布岳に一番近い温泉。露天風呂から望むダイナミックな由布岳は圧巻です。やまなみハイウェイ沿いの高台に位置し、湯布院盆地も一望できます。

  • 住所:由布市湯布院町川上1946-25
  • 電話:0977-84-3333
  • 入浴料:大人700円、2歳〜小学生350円

由布岳温泉

湯上がりは化粧水いらず?のすべっすべ。静かなロケーションで由布岳を一望。

  • 住所:由布市湯布院町川上2426-3
  • 電話:0977-84-2453
  • 入浴料:大人500円、小学生以下300円

クアージュゆふいん

ドイツ式の温泉療養施設。水着を着て様々な入浴法を体験できるほか、日本式の温泉も楽しめます。

https://www.city.yufu.oita.jp/kankou/onsen/onsen_cate1_1/kua

乙丸温泉館

由布院駅から一番近い共同温泉。200円という入浴料が嬉しい。

https://www.city.yufu.oita.jp/kankou/onsen/onsen_cate1_1/otomaru

ゆのつぼ温泉

江戸の文献にも名が残っている古湯。こちらも入浴料は200円。

https://www.visit-oita.jp/spots/detail/4511

加勢の湯

明治14年に建てられた歴史ある湯でコアなファンが多い。柔らかいお湯で湯冷めしにくいのが特徴です。

  • 住所:由布市湯布院町川南394-1
  • 電話:0977-84-3111(地域振興課)
  • 入浴料:200円

下ん湯

金鱗湖の湖畔に佇む混浴共同浴場。源泉は熱めで気持ちがいい。

※遊歩道から見える場所にあるので入る際は注意が必要です

https://www.visit-oita.jp/spots/detail/4353

登山の持ち物

服装

  • Tシャツ・長袖Tシャツ(速乾性のもの)
  • 中間着(薄手のフリースなど)
  • 防寒着(ダウンジャケットなど)
  • ストレッチ性のあるズボン
  • トレッキングシューズ又は登山靴
  • 帽子(夏は日差し除け用・冬は防寒用のもの)
  • 手袋、下着、靴下は可能ならアウトドア用のもの

季節に応じて調整してください。

装備

  • ザック
  • 地図
  • ヘッドライト
  • 行動食
  • 水筒
  • レインウェア
  • 携帯電話
  • トレッキングポール(必要な方は)
  • その他…スパッツ(雨天時)、ビニール袋、トイレットペーパーなど

登山届提出先

https://www.pref.oita.jp/site/keisatu/tozan.html

https://www.mt-compass.com/

由布岳登山と湯布院温泉で最高の1日を♪

由布岳登山でかいた心地よい汗と日々の疲れを湯布院温泉で洗い流す…。さきほど登ってきた由布岳を眺めながらの温泉は格別です。日本ならではの最高峰のアクティビティをぜひお楽しみください。

https://www.veltra.com/jp/japan/oita/


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