【ロンドン=蒔田一彦】英国のチャールズ国王(75)は4月30日、ロンドン市内のがん治療施設を訪問し、患者らと面会した。2月のがん公表後、見合わせてきた公の場での公務を本格的に再開させた。

チャールズ英国王、公務でがん治療施設を訪問…自身の体調尋ねられ「それほど悪くありません」

4月30日、ロンドンのがん治療施設で患者と面会するチャールズ英国王=AP

 国王はカミラ王妃(76)と共に車で施設に到着すると、集まった人々や報道陣に笑顔で手を振った。施設内ではスタッフや患者らと面会し、患者の手を握りながら言葉をかけた。

 英BBCによると、患者の一人から体調を尋ねられた国王は「大丈夫です。それほど悪くありません」と応じた。

 国王は長年がん関連団体を支援しており、王室は「今回の訪問は早期診断の重要性に対する認識を高め、革新的な研究をアピールするものだ」と説明した。国王は今後も治療を続けながら、公務を拡大させていく方針だ。