京都三大祭の一つ「葵祭」が15日、京都市内であり、十二ひとえに身を包んだ斎王代や束帯姿の近衛使代このえつかいだいらによる優雅な〈平安絵巻〉の世界が、新緑の都大路に繰り広げられた。全長約1キロの行列は京都御所(上京区)から下鴨神社(左京区)を経て、上賀茂神社(北区)に到着。沿道の約3万5000人(京都府警調べ)を魅了した。(西田大智、木須井麻子)

 葵祭のヒロイン、第66代斎王代の松浦璋子あきこさん(22)は大役を終えて開口一番、「ホッとした」。

 沿道で大勢の外国人観光客が見えたのがうれしかったと言い、「世界中で大変なことが起きている中、平和を願うこのお祭りが大きな意味を持っているんじゃないかと思った」と話した。