日本水泳連盟は27日、パリ五輪の競泳日本代表を発表し、2021年東京五輪女子個人メドレー2冠の大橋悠依(イトマン東進)や世界選手権男子200メートルバタフライ金メダルの本多灯(イトマン東京)らが名を連ねた。

 24日まで行われた代表選考会で内定した19人に、リレー代表として8人を追加し、東京大会より6人少ない27人(男子14人、女子13人)となった。瀬戸大也(CHARIS)と池江璃花子(横浜ゴム)が3大会連続出場。13人が初の代表となり、最年少の17歳は成田実生(金町SC)、平井瑞希(ATSC・YW)、村佐達也(名鉄SS刈谷)の3人。鈴木聡美(ミキハウス)は日本競泳史上最年長の33歳で五輪に臨む。

 28歳の大橋は27日の記者会見で「やっと自己ベストを目指せる状態にきた。年齢関係なく、自分自身がやりたいレースをして後輩に少しでも刺激を与えられたら」と語った。男子200メートル平泳ぎで元世界記録保持者の渡辺一平(トヨタ自動車)は16年リオデジャネイロ大会以来の出場。「8年ぶりの五輪代表をうれしく思う。世界記録も視野に頑張りたい」と意欲を見せた。

 日本は12年ロンドン大会で11個、リオで7個のメダルを獲得したが、東京では3個にとどまった。梅原孝之・競泳委員長は「パリでは金を含む複数メダルの獲得と選手全員の決勝進出を目指したい」とした。