◇安保理「北朝鮮制裁パネル」任期延長ならず 韓国が拒否権行使のロシア批判

 国連安全保障理事会が28日(現地時間)、北朝鮮制裁委員会専門家パネルの任期を1年延長する決議案をロシアの拒否権行使で否決したことについて、韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使は「犯罪を犯している状況で防犯カメラを破損したのと同じ」と批判した。専門家パネルは安保理の北朝鮮制裁委員会を支え、北朝鮮の制裁違反の事例を調べて毎年2回、制裁違反に関する報告書をまとめてきた。任期延長が否決され、任期は4月30日に終了する。

◇大韓医師協会次期会長 きょう初の公式会見

 大学医学部の入学定員増員を巡って政府と対立している大韓医師協会の林賢澤(イム・ヒョンテク)次期会長が29日、初の公式記者会見を開く。林氏は会長選挙で当選する前から医学部定員の縮小などを主張し、政府との闘争を予告してきたことから、他の医師団体も会見での発言に注目している。林氏は先ごろ、専門誌の記者向けに行った会見で「会長としての最優先課題は、医学部定員増と必須医療政策パッケージの問題解決」とし、「政府と与党の態度に応じて多様な手段で攻撃する」と述べた。

◇海外ネット通販に不満 相談件数136%増

 中国の電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下の「アリエクスプレス」など、中国系ネット通販サイトの本格的な韓国市場攻略に伴い、韓国の消費者の不満も増加傾向を示している。韓国消費者院によると、昨年消費者から寄せられた国際取引に関する相談件数は1万9418件で、前年比16.9%増加した。このうち、オンラインプラットフォームを通じて消費者が物品・サービスを購入する海外直接取引関連の相談が1万1798件(全体の60.8%)と多数を占めた。なかでも、物品の直接取引に関する相談は前年比136.1%急増し、増加幅が最も大きかった。

◇全国で黄砂観測 首都圏のPM濃度「非常に悪い」に

 29日から全国の広範囲に黄砂が飛来し、黄砂混じりの雨が降るところもありそうだ。同日午前5時現在、ソウルをはじめ中部地方を中心に黄砂が観測されている。粒子状物質(PM)の濃度は首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)、江原道、忠清南道、慶尚北道で「非常に悪い(高い)」、大田市、世宗市、忠清北道、全羅道、釜山市、大邱市、蔚山市、慶尚南道、済州島で「悪い」レベルに上昇する見通しだ。これらの地域では、PM10の濃度が午後に一時的に「非常に悪い」レベルに上昇すると予想される。