【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は3日、ソウル市内で開かれた「父母の日」(8日)の記念式典で演説し、「父母たちの献身と努力で韓国はわずか70年で世界的な経済大国、文化強国となった」として、「親孝行する政府になる」と述べた。

 韓国の現職大統領が「父母の日」の式典に出席したのは初めて。

 尹大統領は「高齢者の雇用を増やし、報酬も上げていく」として、基礎年金の支給額を現行の30万ウォン(約3万4000円)から40万ウォンに引き上げるほか、高齢者向けの住宅や介護施設などを拡大していく方針を改めて示した。

 式典には約3000人の孤児を育て上げ、「韓国孤児の母」と呼ばれる日本人女性・田内千鶴子(韓国名:尹鶴子<ユン・ハクジャ>、1912〜1968)さんの長男で、田内さんが運営した南西部・木浦の児童福祉施設「共生園」の園長を務める尹基(ユン・ギ)さんら3人が招かれ、尹大統領が3人の胸にカーネーションをつけた。