【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子は21日、半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門のトップに全永鉉(チョン・ヨンヒョン)副会長(63)を任命したと発表した。同氏が担っていた未来事業企画団長には、DS部門トップだった慶桂顕(キョン・ゲヒョン)社長(61)を充てた。昨年、市況悪化により多額の赤字を出した半導体事業の立て直しに向けた人事とみられる。

 同社は「全副会長はサムスン電子の半導体メモリーとバッテリー事業を世界最高水準に押し上げた主役であり、これまで培ってきた経営ノウハウを生かし、半導体危機を克服するものと期待する」と述べた。

 全氏は昨年11月の定期人事異動で新設ポストの未来事業企画団長に就いた後、新事業発掘に取り組んでいた。

 慶氏は21年からDS部門長を務めてきたが、半導体事業の厳しい状況を踏まえ、新たな突破口を開くために身を引いたとされる。