大阪府の吉村洋文知事が25日の定例記者会見で、人口減少対策として「0歳児からの選挙権」導入を訴え、共同代表を務める日本維新の会のマニフェストにも盛り込むよう提案すると発言。ネット上では「大阪府・吉村知事」などの関連ワードがトレンド入りし、賛否の声が交錯した。

 複数のメディアによると、吉村知事は個人の考えとして「0歳児から選挙権を持つべきだ。そうすると、若い世代に政治家が向くことになる」などと持論を展開。憲法15条で「公務員の選挙については成年者による普通選挙を保障する」と明記されており、未成年の投票には憲法改正が必要になるが、吉村知事は0歳児から成人までは保護者などが投票権を代理行使することを想定しているという。

 日本維新の会の音喜多駿政調会長はX(旧ツイッター)で「維新はすでに0歳児投票権こと『ドメイン方式』の導入検討まで踏み込んでいる唯一の政党ですが、さらにはっきりとした形でのマニフェスト掲載まで検討していきます」と投稿。ネットでも「これはいいと思う。子供の分も票貰えたら、政治家も子育て世帯の事もっと大切に扱うんじゃない?」と支持する声も。

 その一方、「はあ??」「まじで意味がわからない! 0歳児にペン持たして投票させろって?」「実質的に特定の人にだけ2票の権利を付与する、きわめて不公平な考え」「その前に親が選挙権を行使する社会に」「もうムチャクチャ」「この国難の時に政治家がこれでは…」「民主主義を履き違えてる」「そのうち外国人にも、とか言いそう」など厳しい声が飛びかった。