◇25日 サッカー パリ五輪アジア最終予選兼U―23アジア杯準々決勝 日本4―2カタール(ドーハ)

 日本はカタールを延長戦の末に破り、4強入りを決めた。延長前半11分、MF荒木遼太郎(FC東京)のラストパスをエースFW細谷真大(柏)が右足でねじ込んだ。細谷は待望の今大会初得点。同後半7分にはFW内野航太郎(筑波大)がダメ押しゴールを決めた。

 日本は29日(日本時間30日)の準決勝でイラク―ベトナム(26日)の勝者に勝てば、8大会連続の五輪出場が決まる。

 前半2分、敵陣右サイドで相手のパスを奪ったMF山田楓喜(東京V)が得意の左足シュートで先制。だが、同24分に自陣左サイドからゴール前に絶好のクロスを送られ、FWアルラウィに痛恨の同点ヘッドを許した。

 同41分、カタールのGKアブドラハが跳び蹴りで1発退場。後半4分にFKからMFアブドルサラムにヘディング弾を浴びたが、同22分に右CKをDF木村誠二(鳥栖)がヘディングで追いつき、10人のカタールに対して連続攻撃で好機を量産し続けた。

 試合後、日本の選手らはサポーターに挨拶すると、カタールの応援団が陣取るスタンドの前でも一礼。五輪出場を逃して悔しいはずのカタールサポーターも、勝った日本を拍手で祝福した。X(旧ツイッター)では「カタール、ブーイングの嵐も無く良い国良い国民性だな」「カタールのサポーターが日本の選手が来た時にも拍手してくれて何だかじーんとした」「負けた相手に拍手送るカタールの方々素敵」「カタールのサポーターマナーよくてうれしい。レッドが厳しかった」などの声が上がった。