米司法当局は8日、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳の水原一平容疑者が、大谷選手の銀行口座から違法賭博の借金を返すために不正に1697万5010ドル(約26億4000万円)を送金した罪と、410万ドル(約6億3700万円)の所得を隠して虚偽の納税申告書に署名した罪を認めることで同意したと発表した。14日にロサンゼルスの連邦地裁に出廷し、罪状認否がある予定。

 司法取引が成立し、大谷に対して盗んだ全額1697万5010ドル、納税の虚偽申告に対して115万ドル(約1億8000万円)を支払う。米司法当局の発表では新たな手口も発覚。水原容疑者は大谷になりすまして、約24回銀行に電話をかけて送金手続きを行った。また、水原容疑者が大谷選手に歯の治療費として6万ドル(約930万円)の支払いに同意させ、大谷の小切手を自身の口座に振り込んで盗んだことも判明。歯の治療費は、大谷の口座から即時引き落とされるデビッドカードで別に支払った。