◇10日 日本ハム―ロッテ(エスコンフィールド北海道)

 ふがいない自分への怒りが噴き出した。6回途中、降板を告げられたロッテの先発・佐々木朗希投手(22)がベンチ内で何かを蹴飛ばすようなしぐさを見せ、珍しく感情をあらわにした。自己最多を大きく上回る123球の熱投をみせたが、2点のリードを守れず。後を受けた2番手の岩下大輝投手(27)も打たれたため、佐々木は5イニング2/3を5失点でのKOとなった。

 本調子とは程遠い投球だった。2回に日本ハムの4番・マルティネスに甘い156キロを打たれ先制ソロを浴びた。打線が3回1死一、二塁からのソトが放った2ランで逆転してくれた直後の4回は1死一、三塁、5回は1死一、二塁と、毎回ピンチを背負った。

 スライダー、フォークを多投して何とか最少失点で踏ん張ったが、球数が100球を優に超えた6回に崩れた。1死から連打を浴び、2死二、三塁から2番・松本剛には低めのフォークを右前に落とされた。痛恨の同点2点適時打。続く郡司にも安打を許して、吉井理人監督(59)は交代を命じた。