毎週末に開かれる食事会
サバ好きの男たちの宴
日本海の美味しい魚のなかでも、島根県民が大好きなのはサバ。全国で常に消費量の1位、2位を競っています。
松江市の日本海沿いにある鹿か島しま町を歩いていると、なにやら男たちの騒がしい声が……。訪ねてみると、料理好きの男たちが毎週末に集まる食事会の最中。コウさんも入れてもらうことにしました。
まず勧められたのは、サバの身とはらわたを3か月漬け込んだ、この地域伝統のサバの塩辛。「この熟成度と発酵がすごく美味しい」とコウさん。
伝統の味、サバの塩辛
さらに、サバの塩辛を使った生姜のたたきやイカのバター炒め、パスタなど、それぞれが考えたアレンジ料理が盛りだくさん。みなさんプロ級の腕前です。
リーダーの田中宏明さんは、漁師の父親の味を受け継ぎ、加工場を開設以来およそ三十年、県外にも出荷しています。
※本稿は、『コウケンテツの日本100年ゴハン紀行2』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。