菊池雄星が敵地で好調を維持していたピンストライプ軍団の前に立ちはだかった。

ブルージェイズの左腕は現地4月5日(日本時間6日)、敵地ヤンキースタジアムでのヤンキース戦に先発登板し、6回途中4安打無失点、7奪三振2四球の快投でチームの勝利に貢献した。試合は7回に先制したブルージェイズが9回に2点を追加し、3-0で快勝した。菊池に勝ち星はつかなかったものの、これで左腕は今季の防御率を2.79とした。

現地メディアの『スポーツネット』は、試合のハイライト動画に「キクチがソリッドな投球を織り交ぜ、本拠地開幕戦のヤンキースを沈黙させる」とタイトルをつけ、左腕の活躍を要約。

一方、現地局『CBSスポーツ』は同日付で電子版に「ユウセイ・キクチがニューヨークを妨害し、フアン・ソトのピンストライプでの最初の試合を台無しにする」と題した記事を掲載した。

その中で敵将アーロン・ブーン監督による「彼はとても良かったと思った。我々は、最初の数イニングは彼に対してほとんど何も起こせなかったが、それでも、タフな打席を続ける中で、彼は3回までに70球ほど投げていたと思うので、これまでやってきたことはできた」。

「ただ、彼は要所で我々を打ち負かしたんだ。彼は緩急のつけ方が素晴らしかった。(ゾーンの)天辺では速かったね。プレートの両サイドも使っていた。現実的な得点機をそこまで作ることはできなかった」とのコメントを引用し、左腕の快投を伝えた。

『MLB.com』でブルージェイズを担当するキーガン・マセソン記者は、試合終了直後に投稿した速報記事の冒頭で、打の殊勲者であるアーニー・クレメントの活躍について触れつつ、続けて、「言うまでもなく、終盤の得点による勝利は、相手打線を抑えたユウセイ・キクチの好投無くして起こり得なかった」とした。

その上で、「キクチは非効率的な立ち上がりを耐えつつ、最終的には調子を掴み、ブルージェイズに無失点の5回1/3をもたらし、彼のものとなるべきだった勝利をトロントのブルペンにお膳立てした」と伝えている。