投手として、オフシーズンのFA市場で最大の注目を集めた右腕が、その評判通りの実力を示している。

ドジャースの山本由伸は現地4月6日(日本時間7日)に、敵地リグレーフィールドでのカブス戦に先発登板すると、5回80球を投げ、3安打無失点、8奪三振2四球の好投で記念すべきメジャー初勝利を挙げた。

試合は4-1でドジャースが勝利し、「2番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平は4打数2安打で打率を.304に上げた。一方、このところ打撃好調だった鈴木誠也は、「2番・右翼」でスタメン出場するも、山本に三振を喫するなど、3打数無安打でこの日は一旦小休止の格好となった。

『MLB.com』でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者は試合後、「ヤマモトによる最新の傑作:リグレーフィールドでの8奪三振」と題した速報記事を投稿し、その冒頭で「土曜の試合前に、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、ヨシノブ・ヤマモトについて、投球が彼にとって最高のスキルとなっていることを指摘した上で、アーティストと表現した」と、前置き。

その上で、「その数時間後、ヤマモトはMLBのレベルで最新の傑作を描いた」と表現。そして、「メジャーリーグのキャリアにおける本当の意味での最初のロードゲームにて、ヤマモトは前回先発した時の好調をそのまま維持し、5回無失点で8奪三振に対してわずか3安打しか許さず、ドジャースを4-1の勝利に導いた」と続けた。

「本当の意味での最初のロードゲーム」とは、ソウルシリーズを意識した言葉だが、トリビオ記者は「1回しか持たず、プロのキャリアで最低の先発登板の1つとなった韓国ソウルでのパドレス戦を経て、ヤマモトはなぜ彼がこの冬の市場で最も引っ張りだこの投手であったかを見せ続けている」とした。

そして、「直近の2先発で、ヤマモトは10回を投げ、13奪三振をマークしつつ、得点を全く許していないのである」と伝えた。山本の次回登板は、現地12日(日本時間13日)に本拠地ドジャースタジアムで行われるパドレス戦の予定となっている。