シカゴのルーキー左腕がスコアボードに0を並べ続けている。

カブスの今永昇太は現地4月8日、本拠地リグレーフィールドでのドジャース戦で先発登板すると、4回まで投げ2安打無失点、3奪三振無四球と快投するも、雨天により2時間51分の中断を挟んだため、ここでお役御免となった。試合はカブスが8-1で勝利し、シリーズ勝ち越しを決めている。

現地紙『シカゴトリビューン』は試合後、電子版に「ショウタ・イマナガが2試合連続無失点登板でシーズンをスタート―彼はシカゴ・カブスの次なるエースとなれるのか?」と題したコラムを掲載。

その冒頭は「MLBデビュー戦で、ショウタ・イマナガは6回をシャットアウトし、打者を歩かせることなく、9奪三振をマークした」の書き出しで始まった。

そして、「寒く、濡れて風の強い日曜の午後に、ムーキー・ベッツや、フレディ・フリーマンといった野球界で、最高の打者を擁する世界最高レベルのドジャース打線を相手に、イマナガは4回を投げ、わずか2安打に抑えつつ、3奪三振をマークした」と、左腕のデビューからの2試合を簡単に振り返った。

その上で、前述した雨天中断について触れつつ、「イマナガはこれで10回連続無失点としてMLBでのキャリアをスタートさせたが、これは2022年のハビエル・アサド以降では、カブスの先発投手による最長連続無失点イニングとなる」と伝えた。

続けて記事では、「ジャスティン・スティールが開幕戦で、ハムストリングを負傷して戦線離脱したことを受け、イマナガがカブスのエースの役割を担うことができるのでは、という考えが出だしている」とし、左腕について、「この最初の2先発が何かの兆候であるとするならば、それはイマナガが、エースとなる態勢が整っているように見えるということだ」と評価した。

さらに、試合前にクレイグ・カウンセル監督が述べた、「どの投手でもそうだが、試合中にスイングを読むのは、彼らの仕事の1つだと思う。これは捕手の仕事であり、投手の仕事であり、試合運びの一部分だ。私はショウタが、これにとても秀でていることを証明してくれるだろうと思っている」。

「恐らく、彼は若い選手よりも早く物事を学ぶと思う。彼には調整に対する経験値があり、長い期間、ピッチングをするなかでそれを行ってきたわけだから」とのコメントを引用した。

そして、「まだサンプル数は少ないが、イマナガによる序盤の成功は、今後、左腕がもたらすものの兆候となり得る」とし、「イマナガはカブスの危険な武器となるかもしれない」と論じた。春先のシカゴで、左腕に対する期待値がうなぎ登りとなっている。