ドジャースの主砲が長打量産体制に入ったようだ。

大谷翔平は現地4月8日(日本時間9日)、敵地ターゲットフィールドでのツインズ戦に「2番・指名打者」でスタメン出場すると、7回の第4打席に逆方向へ今季5号ソロ本塁打を放つなど、1本塁打、2二塁打の活躍でドジャースの4-2での勝利に貢献した。

これで二刀流スターは連続複数安打を自身のMLBキャリア最長となる5試合へ伸ばした。また、前日のカブス戦では二塁打と三塁打を1本ずつ放っているが、直近5試合で見ると3本塁打、1三塁打、4二塁打と、爆発的に長打を量産しており、4月の月間長打率はこれで.966となった。

なお、まだまだシーズンは始まったばかりだが、大谷の19安打と7二塁打はMLB全体で最多であり、3本塁打はナショナルリーグではトップと2本差の5位タイとなっている。

『MLB.com』は試合後に「絶好調のオオタニは『見ていてかなり最高』」と題したレポート記事を掲載し、二刀流スターによる「空高く上がったムーンショット」を伝えた上で、「まだドジャースの青を着て日が浅いながら、オオタニは瞬く間に、移籍に伴ってついてきた高い期待に沿えることを示した」とした。

そして、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督による「彼がバットを振ると、ボールが途轍もない速さで飛んで行くのを期待するし、彼はかっ飛ばすんだ。これは私にとってこれまで一度も見たことのないものだ。彼がストライクゾーンを支配し、彼にとってのニトロゾーンに投球が来たときは、彼にかなう打者は1人もいないね」とのコメントを伝えた。

さらに記事では、この試合に先発登板し、6回2失点の好投で勝利投手となった同僚のジェームズ・パクストンによる「て、言うか、見ていてかなり最高だよ。彼が理想的な形でボールを捉えると、ボールは時速105マイル(169キロ)以上で飛び出して行くんだ。これはかなり驚きだよ。彼がどれだけ速くスイングし、どれだけ速くボールを飛ばしているか、と言うことがね。彼が仲間でうれしいね」との言葉を伝えた。

また、「オオタニによる逆方向へのホームランは時速106.9マイル(172キロ)でバットを離れ、打ち出し角は38度だった。7回にホームランを浴びたツインズのリリーバー、ジェイ・ジャクソンは、ボールがどんどん飛距離を伸ばし、ようやく左翼フェンス上の花壇へ落ちてくるのをただ見届けることしかできなかった」と、本塁打の場面を振り返った。

被弾したジャクソンによる「ショウヘイは良い投球を受け、良いスイングをしたわけで、彼は偉大な選手なんだ。こう言うのは起こることだから。彼は何にも劣らないくらい力強い。あのボールは(スタンドへと)出て行った。僕は驚いたけれど、彼はビッグボーイなのだから、今後もああいうのをたくさん打つよ」とのコメントを添えた。