快投を続けるシカゴのルーキー左腕が防御率0.00を持続させている。

カブスの今永昇太は現地4月13日(日本時間14日)、敵地Tモバイルパークでのマリナーズ戦に先発登板すると、5回1/3で90球を投げ、5安打1失点(自責0)、4奪三振2四球と3試合連続で快投を披露し、今季2勝目を挙げた。試合は3回に「2番・右翼」でスタメン出場した鈴木誠也の今季3号ソロ本塁打で勝ち越したカブスが4-1で勝利した。

『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は試合後、「スコアレスの連続は途切れるも、ショウタは未だに自責点を許していない」と題した記事を投稿。

その冒頭を「ショウタ・イマナガは今季序盤の野球界における、最高のストーリーの1つとなっている」と切り出した上で、「カブスのルーキー左腕は、シアトルでも力強い先発登板を継続させ、その過程でちょっとした歴史を作った」とした。

「マリナーズに対する4-1の勝利で、イマナガは5回1/3を投げて自責点を許さなかった。イマナガは少なくとも自責点が公式スタッツとなった1913年以降で、3試合連続で最低4イニング以上を投げつつ、自責点をゼロとする形でキャリアをスタートさせた、カブスで初めての投手となった」と伝えた。

バスティアン記者は続けて、「イマナガはこの珍しい快挙を達成したわずか5人の投手の一人であり、彼以外ではレッズのアンドリュー・アボット(2023年)、ヤンキースのルイス・ギル(2021年)、レイズのジョニー・チリノス、そしてカージナルスのヴォン・マクダニエル(1957年)がこれを達成している」と、この達成がどれだけレアであるかを強調した。

なお、レギュラーシーズンが開幕してまだ日は浅いながら、現時点で規定に達している投手で、今永の防御率0.00はナショナル・リーグ単独1位であり、それ以外のスタッツでもナ・リーグではWHIP(0.72)と被打率(.158)で3位、与四球率(1.17)とK/BB(8.00)で4位にランクインしている。

「野球界最高のストーリー」の続きが楽しみだ。