デジタルの活用に不慣れな高齢者をサポートする、福島市のシニアICTサポーターが意見を交わし、認知度の低さを指摘する声が聞かれました。

シニアICTサポーターは、高齢者にやさしいデジタル化の実現に向け、スマートフォンやパソコンなどに不慣れな高齢者の相談に市民が応じる福島市の事業です。

30日は3年目となる今年度のサポーターが集まり、活動開始に向けて意見を交わしました。

サポーターの1人は「スマホは歳をとった人は必需品だと思います。スマートフォンは楽しいし便利だし、難しくないということを伝えていきたい。」と話していました。

市によりますと、サポーターは年々増えて53人となった一方、相談や説明の機会は限られているのが現状で、サポーターからは事業の認知度の低さを指摘する声が聞かれました。

福島市デジタル推進課の斎藤一也さんは「地区にどういったサポーターがいるのかというところも、少しずつ地区の方に広めてもらいながら、各地区で困った方がいたときに、気軽に相談できる体制作りを今後、構築できればと思っている。」と述べました。

サポーターは、市が9月から11月にかけて、高齢者向けに開くスマホ講座などで活動する予定です。