ロシアのショイグ国防相は3日、国防省幹部会議で演説し、ウクライナ東部・南部4州で今年に入り、ロシア軍が547平方キロを占領したと主張した。東京23区の9割近くの面積に相当し、対ドイツ戦勝記念日を9日に控え、戦果を誇示した。

 ショイグ氏は、全ての前線で敵の拠点を突破し続けているとし「ウクライナ軍はわれわれの猛攻を受け、陣地を放棄し撤退せざるを得なくなっている」と強調。全域制圧を目指す東部ドネツク州では過去2週間で三つの集落を掌握したとした。

 米国のウクライナ支援は緊急予算が4月下旬に成立するまで停滞。ウクライナ軍は兵器や弾薬の不足が深刻化し、ロシア軍はこの間に攻勢を強めた。