岩手県と盛岡地方気象台は、土砂災害の危険性が高まったときに出す「土砂災害警戒情報」の基準を5月23日から見直すことを発表しました。
情報の精度が上がるため発表された時にはより警戒してほしいと呼びかけています。

土砂災害警戒情報は大雨などにより土砂災害の危険性が高まった時に県と気象台が発表するもので、市町村が警戒レベル4にあたる避難指示を出す目安となっています。

県と気象台は5月16日、この情報の発表基準を5月23日午後1時から変更すると発表しました。

雨量などを分析する範囲を従来の5キロ四方から1キロ四方に細分化したうえ、過去の雨量と災害の関係性を検証したことで空振りが少なくなる精度の高い発表基準に見直したということです。

また建物がなく人の活動が少ないエリアを発表の対象から除外したということです。

県砂防災害課 阿部貴之担当課長
「土砂災害警戒情報が出た時は今まで以上に災害が起きる可能性が高いという考え方で間違いない」

県と気象台では、土砂災害警戒情報が発表された際は、危険な地域が細かく分かる気象庁のサイト「キキクル」や県の専用ページで確認し早めの避難行動につなげてほしいと呼びかけています。