卓球の「ITTFワールドカップ2024」は決勝トーナメント1回戦が18日に行われ、張本美和(木下グループ)は王芸迪(中国)と対戦。4−1で勝利しベスト8進出を決めた。

■世界トップ10入りも視界

直近のランキングは12位につけ世界トップ10も視界に入る張本美が、ベスト8をかけて世界3位の王芸迪に挑んだ。

序盤は両者互角の立ち上がりで、張本美は長短織り交ぜたサービスで揺さぶりをかける。バックの鋭いレシーブにフォアも決まり張本美がリードしたが、王芸迪も粘り9−9の同点に。さらにデュースにもつれ込んだゲームは、12−10で張本美が奪取する。

続く第2ゲーム、王芸迪が序盤をリードするなか、張本美も多彩なサービス、力強いバックを見せるなど食らいつく。しかし、王芸迪が的確なラリーで終盤に抜け出し、6−11で張本美が奪われる。

第3ゲームは勢いを持続させる王芸迪が3ポイントリードするも、張本美がラリーで強さを発揮し逆転に成功する。その後も拮抗した展開が続き、9−8で張本美がタイムアウトを取る。中断明けにサービスエースを決めた張本美が11−8で再びリードする。

第4ゲームも勢いに乗る張本美が、王芸迪の懐を鋭くつくなど攻勢を強める。5−5からの2ポイントをものにした張本美がそのままゲームポイントを奪い、11−6で王手をかける。

第5ゲームも張本美のペースで試合は続き、王芸迪とのリードを保ったまま終盤へ。王芸迪のネットもあり逆転されるが、張本美が粘り9−9の同点に。デュースにもつれ込んだ試合は互いに譲らない攻防となったが、最後は張本美が16−14で勝利しガッツポーズ。4−1勝利でベスト8進出を決めた。