26日は北日本や東日本に黄砂が飛来していて、仙台管区気象台では17・18日に続いての観測となりました。黄砂が飛んできている時にくしゃみなどの症状がひどくなった人はいませんか?それは「黄砂アレルギー」かもしれません。

東北医科薬科大学病院アレルギーセンターの太田伸男センター長によると、黄砂アレルギーは、中国大陸から飛んでくる黄砂にダイオキシンなどの大気汚染物質が付着し、その大気汚染物質を鼻や口の粘膜から体内に取り込んでしまうことで発症するといいます。

黄砂の予想(26日午後3時)

症状としては、くしゃみや鼻水、目の異物感や涙、のどの痛みやイガイガ感などで、ひどいと呼吸が苦しくなる人もいるそうです。

黄砂アレルギーの対策は?

4月17・18日の黄砂の飛来時には、東北医科薬科大学病院の外来でもこうした症状を訴えた人がいたということです。太田センター長によると、花粉症や他のアレルギーを持っていない人でも黄砂アレルギーの症状が出ることがあるそうで、対策としてはとにかく体内に黄砂を入れないこと。飛来が予想されている時はマスクや眼鏡を着用し、手あらい・うがいや目薬の点眼などをしっかり行ってほしいとのことです。

今回の黄砂の飛来は27日にはおさまる見込みですが、例年、少なくとも5月までは黄砂のシーズンが続きます。2023年は仙台では5月22日にも黄砂が観測されましたので、引き続き今後の情報に注意してください。