好プレー連発で存在感

6月に控えるEURO2024に向けた親善試合を2試合行ったイングランド代表。スター選手揃いの中で、メンバー入りに向けた大事なアピールの場となったが、その中で好印象を残したのが、マンチェスター・ユナイテッドに所属するコビー・メイヌーだ。

今回追加招集となったメイヌーは初のA代表だったが、堂々たるプレイを見せた。ブラジル戦では75分から出場し、ベルギー代表との試合はスタメンに名を連ね、74分までプレイした。

初招集とは思えない落ち着きぶりを見せたメイヌーはイングランド代表の中盤で躍動。英『Daily Mail』はベルギー戦の同選手にFWジャロッド・ボーウェンと並ぶチームトップの8点をつけており、「大きなオーディションの夜、見事に合格した。ボール奪取に積極的で、その積極性がトニーのPKにつながった。メイヌーはEURO行きの根拠を作った」と称賛している。

さらに代表指揮官のガレス・サウスゲイトもメイヌーについて、「創造的な側面からのコビーは、私たちに何か違うものを与えてくれた」と称賛。さらに続けて、「彼の特質は誰にでも分かるもので、プレッシャーの下でボールを受け、狭いエリアでボールを操る。彼がやってくれたことにとても満足している。彼がまだ若いなんて信じられない」と、18歳とは思えないパフォーマンスへ称賛の言葉を送っている。

2戦合計90分ほどのプレイではあったが、メイヌーが残したインパクトは大きく、EURO本戦でデクラン・ライスとメイヌーがコンビを組んでいてもおかしくないほどのパフォーマンスを見せた。コナー・ギャラガーやジョーダン・ヘンダーソン、ジェイムズ・マディソンなど、イングランド代表の中盤のポジション争いは厳しいが、メイヌーがEUROメンバーに向け、一歩リードしたかもしれない。