カンファレンスリーグの得点ランク首位を走る

ウナイ・エメリ率いるアストン・ヴィラにとっては悪夢の180分間だっただろう。9日にUEFAカンファレンスリーグ準決勝2ndレグでギリシャのオリンピアコスと対戦したアストン・ヴィラは、敵地で0-2と敗北。2戦合計2-6の完敗で準決勝敗退が決まった。

そしてこの2試合で5ゴールを叩き出したのが、オリンピアコスのエースであるFWアユブ・エル・カービだ。

30歳のエル・カービはモロッコ代表でもプレイしてきた選手だが、欧州ではそこまで印象的な結果を残していない。2019年には中国の河北華夏へ向かい、その後トルコのハタイスポルを挟んでカタールのアル・サッドへ向かうなど、欧州以外のリーグでプレイしている期間もあった。

オリンピアコスに加入したのは昨夏のことだが、1年目から大爆発だ。今季は国内リーグでも18ゴールを奪っており、カンファレンスリーグでも大会トップとなる10ゴールを奪っている。アストン・ヴィラ戦では1stレグでハットトリック、2ndレグで2ゴールの大暴れで、1人でアストン・ヴィラを粉砕してしまった。

仏『Foot Mercato』は「エル・カービが欧州を恐怖に陥れた」と称賛していて、この結果はサプライズだろう。オリンピアコスのカンファレンスリーグ決勝進出を予想していた人もそこまで多くなかったかもしれない。

決勝ではイタリアのフィオレンティーナと対戦する。カンファレンスリーグはチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに次ぐ欧州第3のカップ戦となっているため、注目度はそれほど高くない。しかしオリンピアコスにとっては重要なタイトル獲得のチャンスであり、期待を背負うのはエースのエル・カービだ。