2020年のオークスはデアリングタクトが2冠を達成したが…
2020年のオークスはデアリングタクトが2冠を達成したが…

オークス2024

[GⅠオークス=2024年5月19日(日曜)3歳牝、東京競馬場・芝2400メートル]

 週末に行われるGⅠレースと状況が似た年を探し、当時の東スポ紙面(馬柱)で振り返ってみる新企画。一定の競馬歴を刻んだ方にとっては、当時、自分がどの馬を買っていたのか、思い出してみるのも面白いかもしれない。

 桜花賞2着馬がオークスではなくNHKマイルカップに向かって2着…。今年と全く同じパターンだったのが2020年だ。レシステンシアが今年のアスコリピチェーノよろしくそのローテーションを歩んだことで当時のオークスはこんな状況になった。

2020年オークス馬柱

【紙面で振り返る馬券のヒント】桜花賞2着馬不在 狙いは別路線組にあり!?/2020年オークス

 桜花賞馬デアリングタクトの単勝オッズは1・6倍。今年はそこまではいかないかもしれないが、ステレンボッシュが圧倒的な支持を集めるのは間違いなく〝1強〟の図式は非常に似ている。結果は…。

結果はいかに…

【紙面で振り返る馬券のヒント】桜花賞2着馬不在 狙いは別路線組にあり!?/2020年オークス

 デアリングタクトが人気に応え、2着はフローラS勝ちのウインマリリン。3着が忘れな草賞勝ちのウインマイティー。こう聞くと順当にも見えるが、ウイン勢2騎はそれほど人気がなく、マリリンが7番人気で、マイティーが13番人気だった。その後の活躍を考えれば驚くほどの低評価。理由は2つある。まず、スイートピーS勝ちのデゼルが未知の魅力とレーン騎乗で2番人気になったこと(11着)。もう一つは「オークスは桜花賞組が強い」というデータにのっとり、桜花賞4着のクラヴァシュドール、5着ミヤマザクラが売れたことだろう。前者は8・0倍の3番人気で15着、後者は13・1倍の4番人気で7着に敗れた。

 今年、デゼルのような新星はいないが、桜花賞組は人気を集めるはず。20年にならえば、別路線組が狙いになりそうだが…。

著者:東スポ競馬編集部