小田原の老舗蒲鉾店「籠淸(かごせい)」の本店が再建100周年を記念し、4月27日に鏡開きを行った。関係者や市民など約50人がお祝いに駆け付けた。

本店は関東大震災で倒壊後、翌年に再建。節目となる100年に合わせ、母屋を改装。「温故知新」をテーマに当時を再現しつつも、今を取り入れた店舗に仕上げた。

鏡開きでは、小田原の酒蔵「HINEMOS」の蜂龍盃を用い、来場者に振る舞った。

石黒駒士社長(83)は「初心を忘れずに、お客様を大事にしていきたい」と話し、石黒太郎専務(51)は「支えられて迎えた今日。感謝しかない」と思いを述べた。

また、4種の蒲鉾と8銘柄の日本酒も提供され、来場者は「伝統的なものから新しい味も」と日本酒とのペアリングを楽しんでいた=写真。