そうした市場動向もあり、2輪車メーカーでも同様のスタイルを採用した市販車を数多くリリース。現在では、125ccなどの小排気量クラスから1000ccの大排気量クラスまで、さまざまなモデルが販売されている。

新型ホーネットの特徴:パフォーマンス

イタリア「EICMA2023」で公開されたCB1000ホーネットの欧州仕様車 イタリア「EICMA2023」で公開されたCB1000ホーネットの欧州仕様車(写真:本田技研工業)

スーパースポーツの高性能なパワートレインを、シャープなスタイルの軽量な車体に搭載したネイキッドバイクがストリートファイター。新型のCB1000ホーネットも、まさにその法則を採用している。ちなみに、このモデルの欧州仕様車は、2023年11月にイタリア・ミラノで開催された2輪車見本市「EICMA2023(通称:ミラノショー)」で世界初公開。日本では、今回が初披露となる(2024年3月15〜17日開催の「第40回 大阪モーターサイクルショー2024」で先行公開)。

主な特徴は、まず小型デュアルLEDヘッドライトを採用したフロントフェイス。先端が突き出たようなシャープなデザインは、まるで猛禽(もうきん)類のクチバシのようだ。また、燃料タンクは、前方部分をワイドにすることでインパクト感も演出。後方のニーグリップ部に向けて細く絞り込んだ形状とすることで、旋回時の乗りやすさなども両立する。

エンジンに関しっては、2017年がtCBR1000RRと同様のものを搭載 エンジンに関しては、2017年型CBR1000RRと同様のものを搭載(写真:本田技研工業)

エンジンには、先述のとおり、2017年型CBR1000RRに搭載されたものを採用する。最高出力110kW(149.6PS)以上、最大トルクは100N・m(10.19kgf-m)を超えるトルクを発揮するというから、かなりハイパワーだ。

ただし、ベースとなった2017年型CBR1000RRのエンジン・スペックは、最高出力141kW(192PS)/13000rpm、最大トルク114N・m(11.6kgf-m)/11000rpm。CB1000ホーネットでは、パワーやトルクをやや落としているようだ。おそらく、そのぶん、低回転域から出力がでる設定とするなどで、より公道で扱いやすくしているのだろう。とくに信号待ちなどからの発進では、より鋭いダッシュ力を発揮することが予想できる。